写真素材にもルールがある!ライセンスの違いをわかりやすく解説
ストックフォトを使うときに必ず関わってくるのが「ライセンス」です。
とはいえ、ライセンスという言葉だけ聞くと少し難しそうに感じますよね。
簡単に言えば、ライセンスは「その写真をどんな使い方までしていいか」という“利用のルール”のこと。
たとえばレンタカーを借りるときに「どこまで行っていいか」「何日使っていいか」が決まっているように、写真にも使い方のルールがあるのです。
ストックフォトの世界では、このルールの形に大きく2つのタイプがあります。
それがRF(ロイヤリティフリー)とRM(ライツマネージド)です。
RF(ロイヤリティフリー)とは
RFは、一度購入すれば、追加料金なしで繰り返し使えるライセンスです。
イメージとしては「一度購入すれば、何度でも使える“買い切り型の利用権”」のようなもの。
Webサイトの画像、SNS投稿、チラシやプレゼン資料など、いろいろな場面で使用許諾の範囲内で自由に活用できます。
手軽に使えて価格もリーズナブルなため、個人クリエイターから企業まで幅広く利用されています。
ただし、他の人も同じ写真を購入して使うことができるため、独占利用はできない点には注意が必要です。
RM(ライツマネージド)とは
一方、RMは使い方を細かく決めて契約するライセンスです。
たとえば「雑誌の表紙に1回だけ」「1年間限定のWeb広告で使用」など、利用範囲・期間・地域などを明確に決めて使います。
こちらは「特定の期間だけ借りるレンタカー」のようなイメージ。
料金は利用内容によって変わりますが、独占的に使いたいときやブランドを守りたいときに向いています。
広告やキャンペーンなど、特別な用途でよく選ばれる方式です。
| 項目 | RF(ロイヤリティフリー) | RM(ライツマネージド) |
|---|---|---|
| 利用範囲 | 幅広く、繰り返し利用可能 | 契約条件で限定される |
| 料金 | 一度購入すれば追加なし | 使うたびに契約・料金発生 |
| 独占利用 | できない | 条件によっては可能 |
| 向いている用途 | SNS、Webサイト、資料など | 広告、パッケージ、ブランド案件など |
エクストラライセンス(拡張ライセンス)とは?
ストックフォトサイトの中には、「エクストラライセンス(拡張ライセンス)」と呼ばれる追加オプションを用意している場合があります。
これは、通常のRFライセンスでは制限されている用途――たとえば「販売用グッズへの印刷」や「商品パッケージへの使用」など――を特別に許可する追加契約です。
素材そのものを再販売したり、ロゴや商標登録に利用したりすることは、基本のRFでは認められませんが、エクストラライセンスの契約を結ぶことで許可される場合があります。
ただし、対応範囲や料金はサイトによって異なるため、利用前に販売ページの条件を確認することが大切です。
SNS投稿や社内資料など、幅広く手軽に使いたいときはRF。
一方で、ブランドやキャンペーンなど特別な使い方をしたいときはRMがおすすめです。
どちらを選ぶかは「使いたいシーン」と「こだわりの度合い」で決まります。
ルールを知ればもっと安心に使える
ライセンスは、写真の「使い方の約束」です。
難しく考える必要はありませんが、素材はすべて“使用許諾の範囲内に限って使える”という前提を忘れないことが大切です。
このルールを守ることで、トラブルを防ぎながら安心してストックフォトを活用できます。
RFとRMの違いを理解し、必要に応じてエクストラライセンスの有無も確認しておくと、より安全で自由な素材活用ができます。



